グランドスタッフになりたい -有利な学歴ってあるの?

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こんにちは、ありすです。

今回はグランドスタッフに興味をもっていたり目指している方が気になっている、有利な大学・学校・学部等々の学歴に関してお話したいと思います。


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グランドになりたい。有利な学歴はある?


結論から言いますね。

有利な学部は特にありません。
ご自分の興味がある、好きな学部に行ってください。


航空系専門学校は、どうしてもそれ以外に行く気がしないのであれば行ってもいいと思います。
が、大学進学と迷っていて、専門学校のほうがグランドになるのに有利になるのでは?という考えのもとであれば、おすすめしません。理由は後に述べます・・・

どういうことかといいますと・・・

誤解を恐れずに言うと、グランドスタッフの仕事は、最低限の英語力と根性があればだれでもなれます。
特定の学部のバックグラウンドは必要なく、むしろいろいろなお客様に対応しますからいろいろなバックグラウンドのスタッフがいたほうがいいのです。

グランドスタッフの仕事は、皆さんがおそらく思っているよりも覚えることがたくさんで、専門知識を覚えなければなりません。
例えば航空券の種類、荷物に関するルール、リマークスと言って特別なプロセスが必要なパターンなど、書き出すときりがないくらいです。

だったら航空専門学校を出ているほうが有利なのでは?と思いましたか?

そんなことはありません。
これらの必要な知識は、どの会社でも入社後に先輩が教えてくれるからです。
あ、でもはっきり言ってゆっくりのんびり学んでいる時間はありませんよ。


グランドになってすぐすること<座学・OJT>


私のグランドになった当初のお話しをしましょうか。(下記はあくまでありすのいた当時の職場での例です)


まずは座学1週間

私がいた外資の航空会社はざっくりしているので、入社後1週間のあいだまず一人の先輩に担当していただき座学で膨大な知識を叩き込まれます。
その後先輩が後ろにいる状態でOJTで実際のチェックインを1週間し、そうしたらもう一人立ちです。

はっきり言ってまだわからないことだらけで不安だらけで泣きそうなのですが笑、それでも入社2週間後には一人でチェックインしないといけません。

まず座学ですが、毎日膨大な量の知識を教えられる中、必死にメモをとり自分であんちょこを作ります。
なぜ自分であんちょこを作るかというと、航空関連はルールが頻繁に変わるので、会社から配ってもらえるような画一的なマニュアルは無いのですね。少なくとも私のいたところではそうでした。

なので入社時点での最新の情報を先輩から直接教わって自作のマニュアル(=あんちょこ)を作ります。
全員必ず作ります。というかもし作らないと先輩にマジで怒られます笑 あと何より無いと自分が死ぬほど困ります
また、一度に膨大な知識を教わるので、教わった内容を自分で整理してあんちょこに書いてまとめていくことで自分の知識として定着していくのです。

ちなみに、大体みんなあんちょこには↓のような手帳サイズのバインダーを使っていました。追記があるとリフィルでどんどんページを増やしていきます。バインダー式だと後からページの前後を入れ替えたりもできるのであんちょこには最適!個人的には方眼のメモがおすすめです!


また、あんちょこはひとりだちした後の自分にとって、大事なマニュアルであるとともにお守りになるんです。
慣れてくるとマニュアルを見ることは少なくなってくるのですが、苦労して自分でつくったあんちょこを横に置いておくことで、何かわからないことがあってもあんちょこ見れば大丈夫!と精神安定剤になるんですよ。

なので、自分で情報を検索しやすいように作り方を工夫するのはとっても大切ですね。
みんなインデックスや付箋を駆使して独自に見やすいあんちょこを作っていました。
載せる情報も増えて行ったり変わったりすることが頻繁にあるので、ページを後から増やせるようにリングタイプの手帳サイズのバインダーのようなタイプを使っている人が多かったです。

あんちょこに話がそれましたが、まず1週間座学を叩き込まれ、並行してあんちょこを作り、翌週はいよいよチェックインのOJTです。

いよいよチェックインのOJT

OJTなので先輩は後ろで見てくれていますが、初めはそれはもう緊張します。
いきなりカウンターの中に入って、チェックインエージェントとしてお客様に対応しないといけないですからね。

前の週に座学でいろいろ詰め込まれていても、まだまだ自分の知識として定着はしていませんし、座学でチェックインのシステム上の操作方法を学んでいても実際にお客様を前にすると頭の中は真っ白になります。

後ろで見てくれている先輩は基本的には助けてくれないのですが、どうしてもわからなかったりとんでもないことをしてしまいそうになったりフリーズしてしまうようであれば、助け舟を出してくれます。
はじめは普通のチェックインをするのも精一杯ですが、それも1週間経つととりあえずごく普通のチェックインならできるかな、くらいになります。

で、独り立ちです。

大変なのはここからなんです。
結局、いろいろなお客様がいるので、例えば車いすのお客様であったり、スタッフの付き添いが必要なお客様であったり、ペット同伴のお客様など、いろいろなパターンのチェックインに遭遇しながら慣れていくしかありません。
OJTで先輩が後ろにいてくれる間に全部のパターンを体験できたらいいのですが、そうもいきません。
実際にやらないとできるようにはならないですからね。

そんな時に役立つのがあんちょこであり、また近くにいる先輩にもたくさん助けてもらいます。

空港のチェックインカウンターを思い出していただくとわかる方もいるかもしれませんが、チェックインカウンターは通常預け荷物を載せるベルトを両側に挟んで2人で隣同士のカウンターになっています。
なので、独り立ちをして間もないころは、お隣に入る先輩はとっても重要ですし、実際にお世話になります。

私はまず初めにカウンターに入るときに、
「わからないことがあった場合にお伺いさせていただくことがあると思います。ご迷惑をおかけすると思いますがよろしくお願いいたします。」
と必ず挨拶をするようにしていました。

みんなはじめのころの不安な時期を経験していて気持ちが痛いほどわかるので、どの先輩も快く助けてくださいました。
もちろん先輩もお隣でチェックインをしているので大変なんですけどね。

また私が慣れてから新人さんが隣でチェックインをするときは、できる限り協力をしてあげるように心がけましたね。

こういったことは、結局入社してから実際にその職場で学んで経験し、慣れていくしかないことなんです。
会社側としても入社後に仕事で必要な知識は教えますし(駆け足なので教わる側は大変ではありますが)航空会社ごとにルールは違うので、入社前に航空関連の知識を学んでいる人を優先して採用したいかというと、そうではないのです。


結局、航空系専門学校が有利かは・・・


決して航空の専門学校を批判するつもりはありませんが、グランドスタッフになるのに有利かというと、特別有利ということはないと思います。

お話ししたように、グランドスタッフとして働くのに必要な専門知識は入社後に習うので、入社前に航空専門学校で専門知識を入れること自体が採用時に有利には働かないからです。
それよりも人柄や意欲であったり会社の求めるカラーに合うかが重要ですし、そして何より採用は運と縁に左右されます。

もちろん、航空系の専門学校に通うことで、「私は絶対にグランドスタッフになりたいんだ!」という意思を見せることはできると思います。
しかしそれは諸刃の剣でもあって、航空会社側もグランド志向一辺倒の人を好むかどうか会社によって分かれるところですし、何より将来考えが変わってグランドスタッフ以外の道に進みたいと考えたときに、航空専門学校卒であると就職時の選択肢を狭めてしまう可能性があります。
(ただでさえグランドスタッフの仕事は専門的すぎて、つぶしがきかないため航空業界以外に転職するのは苦戦する人が多いです)

なので、グランドスタッフになることしか考えていなくて、それ以外の勉強はどうしてもしたくない!というのであれば止めませんが、迷うようであれば私は大学進学も視野に入れて検討することを是非おすすめいたします。

有利な大学・学部はある?


だったら大学進学する場合、グランドスタッフになるのに有利な大学や学部はあるの??という疑問に関して。

冒頭でも述べましたが、特に有利な大学・学部はありません、何でもいいです笑
別に適当とか投げやりで言っているのではないのです。

まず採用の段階で、出身学部を気にしているグランドの採用担当者はまずいません。
なぜなら、繰り返しになりますがグランドの仕事は入社後に専門知識を学びますからね。

何を大学で勉強してきたかは、募集要項を満たしている限り特に問題になりません。
それよりもその会社や面接官が考える適性が重視されます。

大学名での有利不利もありません。
もちろん他のすべての条件が全く同じで、1名の採用枠に対して2名いて、一方は名門大学、もう一方は無名大学、であれば、名門大学のほうが有利かもしれません。

でも実際にはそんなことありえませんよね。

ただ、傾向としては英語に力を入れているといわれる系統の学部や大学の出身者が多いかもしれません。
なぜなら、英語が得意で活かしたい人、海外に興味がある人などがグランドの仕事に興味をもつことが多いからです。

ですがこれはあくまで結果論であると思います。
その大学・学部だから採用に有利に働いたのではなくて、英語や海外に元々興味がある人がグランドを目ざす傾向にあるため、当然英語や語学に力を入れた学部出身者があつまる傾向にあるというだけです。


グランドスタッフの学歴、ありすの職場の実例


では、私がグランドスタッフとして勤務していたころの、先輩後輩のことを思い出してみますね。

まず大前提として、外資の会社だったので、日系のグランドスタッフの会社のように大学新卒を毎年一定数採用する会社ではありませんでした。

外資系の航空会社は人員が足りなくなると募集を不定期にかける欠員補充ですので、タイミングがたまたま合えば新卒で入社する人もいますが、ほとんどが中途採用の人でした。(ありすも中途採用で入社しました)

なので、年齢もバラバラです。
若い人は、専門学校を卒業したばかりの19歳(若い!)、上は確か34歳くらいで採用された人もいました。
平均年齢をとったなら20台半ば~後半くらいだったと思います。

余談ですが、航空業界は年齢関係なく入社したタイミングで先輩後輩の上下関係が決まるので、自分より年下に指図されるのは絶対にイヤ!という方は向いていません。
上下関係に関しては、外資なので日系に比べるとカジュアルだったと思いますが、それでも比較的しっかりあったように思います。

さて、学歴なのですが、年齢もバラバラで中途採用(既卒)の人が多いので、出身大学までそもそもお互い知らない人がほとんどです・・・

なのですが、同時期に働いていた人たちで出身大学を私が知っている人は、例えば明治・上智・立教など出身でした。
これらはおそらく有名大学だからたまたま耳にする機会があったのかなと思います。
この他にも有名大学出身の人はいたかもしれませんし、特に有名ではない大学を卒業した方も多かったと思います。

ちなみに専門学校卒と大卒の比率は、1:9くらいか2:8くらいだったと思います。
比率で言えば圧倒的に大卒が多かったです。

またほとんどの方が中途採用ですが、前職も実に様々です。
別の会社のグランドスタッフだった人、貨物のフォワーダーで勤務していた人、デザイナー、総合商社の一般職、空港のセキュリティスタッフ、会社受け付け、などなど。

色々な人がいて個性豊かな職場でした。

おそらく新卒である程度の人数を採用するような日系の会社だと、新卒から働いて会社のカラーに染まる人も多いと思うので、いわゆるその会社っぽい雰囲気が出来上がります。その分愛社精神が強い人が多いのかなと思います。

会社によって明確に人のカラーがあるのがおもしろいところですね。


まとめ:グランドスタッフを目指すなら・・・


これからグランドスタッフを目指す中高生にアドバイスするなら、

英語は各自必要な英語力を身に着けてていただくことを前提としたうえで、

迷っているのであれば航空系専門学校よりも大学進学をおすすめいたします。

理由は、

    ・航空系専門学校に進学することが特別採用に有利に働くわけではないから
    ・大学に進学したほうが、将来グランドスタッフ以外の道も考えたときに、選択肢を広げやすいから
になります。

もちろん、よーく考えたうえで強いこだわりがあって専門学校に進学したければ、それもありだと思います。

しっかりと考えて、将来の方向性を後悔の無いように考えられたらいいですね。応援しています!


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グランドスタッフになりたいけれど、英語力はどれくらい必要なの?という疑問についてはこちら
→グランドスタッフになりたいー英語力はどれくらい必要?

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