こんにちは、ありすです。
さて、今回もグランドスタッフにまつわるちょっとしんどいことについてです。
グランドスタッフをしていてここがつらい!!という内容について、赤裸々に語ってしまおうと思います。
グランドの仕事に興味をもってくださっている方や目指している方たちも、
”グランドスタッフになりたい気もするけど、めっちゃしんどいって聞くんだけど・・・実際どうなの??”
と気になっている方がいるようですので、一つの参考にしていただければと思います。
※このブログ全般に言えることですが、あくまでありす自身がグランド時代に感じたことや、周りを見ていて気付いたことが中心になります。
グランドスタッフの会社・業界で共通のことが多いと思って記載していますが、個々人によって、また所属する会社によっては違う部分もあるかもしれないので、あくまでご参考程度に考えてくださいね。
目次
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つらいこと:ストレスが多い
グランドスタッフの仕事は、とにかくストレスとの闘いです。
覚えることが多くてストレス
こちらの記事↓
この中の「グランドになってすぐすること<座学・OJT>」でもグランドスタッフになってすぐに座学とOJTで大量の知識を覚えなければいけないことを書きましたが、グランドの仕事は覚えることがほんとに多いです。
入社後に苦労して覚えて、
「ようやくあんちょこ見なくてもらくらく大抵のチェックインできるようになったわ♪」
と思った頃に、無情にも手荷物ルールの改定が行われたり、乗り継ぎチェックインの手順が変わったりします。
そんなことの繰り返しなので、あんちょこは修正に修正を重ねてどんどんページ数や自作の添付資料が増えて膨らんでいくのです。
またこういった細かい決まり事の改定は一度アナウンスがあると周知されたものとして扱われ、先輩・上司は基本的に二度と同じことは言ってくれません。
手順やルールが変更になった際は会社として一度はアナウンスしてくれますが、一度で理解して自分の中の情報を常に更新していかなければならず、きちんと理解できていないといざチェックインの時にお客様に迷惑がかかり、会社や何より自分自身が困ります。
真面目な人ほど”ちゃんとあんちょこ最新にできているかな?”と結構なプレッシャーがかかりますね。
私は生真面目なところがあるので、いつも何かに追いかけられているような(?)感覚がありました。
きちんとやることやっていれば大丈夫なのですが、生真面目な性格だと少々しんどいかもしれません。
常に時間に追われてストレス
またグランドスタッフの宿命として定時運航(出発便を定刻通りに飛ばすこと)へのプレッシャーが毎日ハンパなく、常に時間に追われています。
これはやってみると結構なストレス要因の一つです。
職場の雰囲気もみんな表面上はニコニコしていますが実際はピリピリなことが多いです。
グランドスタッフは定時運航させて当たり前、特にほめてもらえません。
ですが、定時運航を阻む要因はたっくさんあるのです。
例えば
- ・時間通りにチェックインに来ないお客様
・時間になっても搭乗口に来ないお客様
・預けの荷物に問題があって確認が必要等のトラブル
などなど。
搭乗口に時間になっても現れないお客様を探して、空港中を大声で叫びながら走り回るのは日常の光景です。
時には猛ダッシュして脚がつりかけたこともありますが、それくらい体力仕事であり常に時間との戦いでした。
毎日時間に追われるプレッシャーは想像以上に大変ですよ。
先輩がこわくてストレス
はい、先輩こわいです><
といっても全員オニってわけではありませんよ。
グランドスタッフの名誉のためにいうと、すてきな先輩も多いです!
というより、素敵な先輩のほうが圧倒的に多いんですよ。
Aliceの職場は外資ということもあって先輩たちはわりと個性バラバラだったのですが、8割の先輩は厳しくも優しい素敵な先輩ばかりでした。
やはり常に時間に追われながらの接客メインの仕事なのでみんな傾向として早口のチャキチャキになるのですが(そうじゃない人もいます)、理不尽なかたちで後輩にあたったりすることはないですし、上下関係がありながらも結構仲良かったです。
ちなみにそのうちの1人か2人は本当に天使のように優しい先輩でした。
いつ何時も、後輩に対しても態度が全く変わらず、「困ったことがあったら助けるから何でも聞いてね」というオーラがあふれ出れいました。
隣のカウンターに入ったときは実際そのように言ってくださったことを今でも覚えていて、ひとり立ちしたばかりの新人で何もかも不安だった私は、その先輩の存在が涙が出そうなくらいありがたかったです・・・
で、こわいのは、残りの2割の勤続年数が長い先輩なんですよね・・・
ちなみにグランドスタッフの会社は、勤続年数が長い人でも5~6年くらいだったりします。(日系などは全然違うかもしれませんが。)
ぶっちゃけ離職率がめちゃ高いので5年前後いたら私の職場ではかなりの古株でした。
これくらいの勤続年数で現場のリーダー的ポジション(例えばチェックインカウンターのコントローラーやキャッシャーなど)を担当するあたりの先輩の中に、みんなにめちゃくちゃ恐れられている先輩が1人いました。
本当に恐れられているのは1人で、その周囲の先輩はまぁ難しいところはあるけれどあんなもんよねって感じでしたが・・・
8割の中間くらいの先輩たちはいい方たちでも、少人数でもこわい先輩がいて勤続年数が長く影響力が大なので、人間関係はみんな疲れ気味でした。
そもそも女性がほとんどの職場なので、ザ・女の職場なのは間違いないです。
もし面接で雰囲気を聞いて「うちは外資なのでざっくばらんな感じですよ~」なんて仮に言われたとしても、鵜呑みにしないほうが良いかと思います笑
日系のグランドで働いたことが私はないので聞いた話からの想像ですが、やはり日系に比べるとざっくばらんだとは思います。
しかしながらやはり女性ばかりの職場でしっかり上下関係がありますので、新人の頃(会社に慣れてきて内部が見えてきたころ)は特に気を使います。
私は中高大学すべて公立の共学で育ったので女子校がどんなものか身をもって知っているわけではないのですが、おそらくちょうど女子校のような雰囲気なんだと思います。
女子校育ちの方はもしかすると違和感少なく溶け込めるのかもしれませんね。
まとめると:ほとんどの先輩は素敵なのですが、1割弱くらいこわい先輩がいる可能性が濃厚。雰囲気は女子校。なじめない人は気持ち的に苦労するかもしれません。ってところです。
つらいこと:不規則な生活
生活は不規則です。
これはグランドになったからには宿命で仕方ないのですが、地味につらいです。
グランドスタッフは不定休のシフト制のお仕事になります。
カレンダーのお休みはもちろん関係ありません。
グランドスタッフのシフトは、は基本的には
1日目:早番
2日目:早番
3日目:遅番
4日目:遅番
5日目:休み
6日目:休み
の4勤2休の繰り返しと言われているようで、日系は上記の通りのところが大半なのかもしれません。
が、Aliceの会社(外資)はちょっと違いました。
例えば
早3、遅1、休1、だったり、(早番と遅番が2日ずつとは限らず、休みが2日とも限らない)
早1、遅4、休2、だったり、(5連勤のこともあったり)
という感じです。
5連勤って一般の会社員は月曜から金曜の5連勤が普通だよ!と思いましたか??
やってみるとわかりますが、体力勝負のグランドスタッフの仕事で5連勤は結構きついので、デフォルトが(本来は)4連勤なのです。
体力的にきつい
やはり極端に朝が早いのと夜遅いのを繰り返す生活は、体力的に中々しんどいです。
Aliceの職場の場合(当時)だと、
早番:朝6時台に出勤~14時台にお仕事おわり
遅番:14時台に出勤~22時台の空港発終電ぎりぎりに退勤
という感じでした。
毎日時差のあるような生活ですから、しんどいのは当然ですね。
早か遅のどちらがいいか(マシか)は各人の好みで色々だったようです。
個人的には断然遅番がマシ派でした。
もともと朝が苦手なので、昼前まで寝られる遅番は嫌いじゃなかったです。
ただ一つ難点は、当時の遅番は夜の出発便が遅めで勤務終了の直前までチェックインやら搭乗口でお客様の対応をしているので、仕事で上がったテンションが夜帰宅してもなかなか下がらずに寝付けない、ということがありました・・・
私だけでしょうかね??
気持ち的にきつい
気持ち的につらいというのは、冬の早番の出勤の話です。
想像してみてください。
真冬、そうですね、1月としましょうか。
朝6時台にお仕事スタートですから、家を出るのは5時台です。
真冬の早朝、というよりむしろ真夜中。
体の芯から凍えるような寒さの中、家を出ても外はまだ真っ暗。
外を歩いている人もほとんどいません。
「私はこんな真冬の早朝(真夜中?)に、眠くて寒くて起きるのつらいのに無理やり起きて、一体何をしてるんだろう・・・??」
と毎回思っていました。
(いや出勤しているんですけどね笑)
ちなみに、乗る電車も早朝すぎるからか全然温まってなくて、乗ってもひんやり寒いんですよ笑
それにそれに、これはわかる人はあるあるで共感してくださると思うのですが、当時の早番で乗るタイミングの電車がなぜか成田空港に停まってくれない電車で、空港の数駅前の宗吾参道という駅(超田舎でもちろん野外なので寒い)で一度空港に行く人は全員降りて、同じホームで別の電車に乗り換えをしなければいけなかったんです。
寒くて真っ暗の中、ぞろぞろと降りてホームで待つ人たち。
今はその状況は解消されたと聞きましたが、あれはつらかったなぁ笑
ちなみに空港についてもまだ余裕の真っ暗です笑
この真冬の早番は、個人的には本当に気持ちが下がるという感じで苦手でしたね。
テンションMAXに低い状態で出勤してましたが、それでも不思議と制服を着ると気持ちが切り替わって、なんとか仕事モードにスイッチが入り、朝のドタバタ2便をこなしていました。
あと帰る頃には昼過ぎに帰れるのでルンルンしてました。
個人的に冬の早番の出勤が気持ち的にきつかったというお話しでした。
つらいこと:出会いがない!?
これは人によるところが大きいかなーとも思うのですが・・・
グランドスタッフという仕事は職場でそんなに出会いはないと思います。
そもそもスタッフは女性ばかりの職場です。
男性はいても1人2人とか。
職場での出会いは・・・
人からは、
「お客さんとか、パイロットとかと出会うんじゃないの?」
なんて言われることもありますが・・・
うーんとまずお客さんですが、普通にチェックインしているだけなので何か起こるわけがありませんよね。
出発便のチェックインは時間との戦いなので、お客様には気持ちの良い対応を心がけますが、尚かつなるべく早くこなすことをみんな心がけています。
なので余計なことに割いてい時間はないです笑
あ、でもすごくきれいな先輩は「なんか名刺渡された~」と言っていたのは一度見ましたので、美人さんはひょっとするとあるのかもしれませんね!
その先輩は彼氏がいたのですぐに名刺はシュレッダーされてましたが。
Aliceは至って普通の容姿なので経験がなくて語れず申し訳ないです。
ただ頻繁にそんなこと(お客様からアプローチ)があるとか、ましてやお付き合いに発展したとかは聞いたことがありませんので、滅多にないことだったのでは、と思われます。
さて、運航乗務員(パイロット)ですが・・・
正直、日系のグランドさんなら社内(厳密にいうと関連会社ですが)に同世代の若い人も含めた一定数の運航乗務員がいますから、多少何かつながりとかあるのか無いのか知りません。(わからなくてごめんなさい!)
ただAliceの場合、チェックインしていたのが某ヨーロッパの航空会社です。
当たり前ですが、ヨーロッパと日本は遠いです。
つまり飛行距離がありますので、長距離便の成田便にアサインされる運航乗務員は乗務経験が豊富な年次の高い乗務員ばかり、つまりおじさんばっかりです。
というかそもそも、ヨーロッパの航空会社なので乗務員はヨーロッパ人なので・・・
出会いも何もありません笑
一般業界の友達とは・・・
わたしはこちらを痛感しました。
まず、先述の通りのシフト制です。
土日祝がお休みの一般業界の友人とは、どうしても時間が合いづらいのです。
会いたければ、こちらがシフトを合わせるしかないですからね。
それに加え、物理的距離もあります。
成田空港に勤務する場合、早番に公共交通機関で出勤できる範囲に居住することが事実上マストなため、千葉に住むことになります。
友人は、東京の都心で働いているパターンが多いですよね。
-
東京に住んで東京で働く友人。
対して
千葉のどこかに住んで成田空港で働くわたし。
住んでいる場所も働いている場所も離れていると、どうしても東京で働いているもの同士のように「じゃあ会社帰りに今日時間あるから飲もっかー」というノリでは会えません。
なのでどうしても誘いづらくなると思うし、出会いは逃した・・・かもしれません。
勿論事前に予定を決めていれば遊ぶのは可能ですが、そこまでしてつながれる友人というのは淘汰されていきます・・・
これはある程度仕方がないことですね。
そしてどうしても近くに住んで近くで働く航空業界の人とつながりがちになっていくようです。
あと、一般の会社員は毎週土日が当たり前にお休みじゃないですか。
週末のお休みに対するありがたみに違いがあるんだなと思っていました。
どういうことかというと・・・
実際にあった話なのですが、ある週末に大学の同級生でキャンプに行く話が出ていたようで、誘ってくれたので行くことにしたんです。
早めに言ってくれたのでシフトの休みを合わせることができて、私はそのキャンプをけっこう、いやかなり楽しみにしていました。
・・・なのに。
本当に直前になって、みんな行けなくなったと言い出して、結局その話は無くなってしまったんです。
その時に、温度差じゃないですけど、一般業界の彼らにとってはわざわざ休みにしたわけでもない普通の週末で、だから予定変更するのもそんなに大したことではない感じなんだなと、感じたんです。
(どっちにしても直前で覆すとか完全にイカン奴らですが)
一方の私はかなり前にシフトの希望を出してピンポイントで休みにしているわけだから、せっかく休みにしたそこの予定を直前に白紙にされたらたまったもんじゃない!!と内心憤りました。
どうしようもないのでそのまま暇な休日を過ごしましたが、そこからはそういう休みに対しての意識の違い(?)があるんだな、と思って接するようにはなりましたね。
まとめ
グランドの仕事のネガティブな面について、
-
・何かとストレスが多い
・不規則な生活はやっぱりらくじゃない
・出会いはあんまり期待できない?
というポイントで書かせていただきました。
あまりにネガティブなことを書き連ねてしまっていて、これを見たら志望者がいなくなってしまわないかと自分で心配になってきます。
これまで述べたつらいことはいっぱいありますが、それ以上に楽しい、魅力的な体験がたくさんできるのがグランドの仕事です。
別記事にてグランドの仕事のここが楽しい!という魅力についてお伝えしたいと思います。
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気になるグランドスタッフのお給料については、こちらの記事に詳しく書きました↓
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